パンと塩と葡萄酒、チーズと蜂蜜とジャム

合理性を添加していく系ていねいな暮らし

Skyをはじめて思考回路の呪いが減った話

タイトルから「どうした?」という感じですみません。

ドン引きなさった方にはおそらく何ひとつ面白くない話につき、引き返された方がお互いしあわせと思います。どちらかといえば「まあ読んでみてもいいかな、暇だし」くらいの気持ちでいていただければちょうどよい塩梅です。一応の警告として。
あと長い。めっちゃ長いです。お伝えしましたからね!ご注意くださいませよ!

 

 

さてそんな訳で。「Skyをはじめて思考回路の呪いが減った話」です。

Skyとは、スマホ/Swichでプレイできるソーシャルアドベンチャーゲームです。敵を倒さない、謎を(まだ?)解き明しもされもしない、プレイヤーと交流するようでしない・しないようでする、不思議ゲーム。異論は認めます。

 

もともとSkyを知ったのはWebのゲーム紹介記事がきっかけでした。
どこの記事だったかは綺麗さっぱり忘れているのですが「大人もハマる世界観」「きれいな景色の中でぼーっとするだけでも癒やされる」といった言葉に興味を持った…の、だと思います(うろ覚え)

記事を目にした当時の自分は、なんかもう…あれやこれやのとにかくダメな時期で。オンオフ問わず、準備していたあれそれがコロナ関連でことごと無駄になっていくのにやさぐれ、閉塞感が増すばかりの中で「ほんとかーー?ならばひとつ癒やしを頼むよ」とアプリをインストールしました。

 

そして。

f:id:mikeinuworks:20211002212731j:plain
f:id:mikeinuworks:20211002212752j:plain
f:id:mikeinuworks:20211002212804j:plain

待っていたのは夜明け前みたいな色合いの海辺と、波の音。
星の子が砂を踏む足音。ひんやりしていそうな岩の階段。洞窟の中、金色の絵具で描かれた壁画。底が見える水たまり、出口から差し込む柔らかい光。

f:id:mikeinuworks:20211002212815j:plain

洞窟を抜けて広がるのは夜明け、朝の景色。
ひときわ輝く子供からはかすかにパチパチ火花の散るような音がするし、光る蝶はちいさな子供の笑い声みたいな羽音をたてる。自分が壁や岩にぶつかるたびに鳴る、鈴の音のような澄んだ音。海から吹く風にあおられるケープの裾。

 

なんだろうこれは。
知っているものと知らないものが混ざって、知らない世界なのに知った匂いすら感じるような気持ちになる。
知らない土地に出かけた時と同じ、自分の中を換気したような感覚。癒やされるというか、生き返る!知らない公園に連れてきた犬より好奇心と喜びではちきれそうだったと思います。エリアを彷徨ってる、それだけで楽しいなんてことあります?あったよ!

Skyという沼に、即座に、というかもう最初から見事に滑り落ちた形でした。"空"なのに沼という。めっちゃ滑りやすかった。大きい闇花よりつるんつるんに滑りやすかった。

 

身体を置いて意識だけSkyに旅立つのは、読書にも似ていますが、映像と音がある分、想像力だけで全部をまかなう読書よりも想像力というエネルギー消費が少なく感じます。さわりを省エネに抑えつつ、圧倒的な親和性で没入感を煽ってくるの超ずるい。ハマるわけです。

…そう考えてふと「最近本読んでないな」と気づいたんです。全然読めてない。根っからの本の虫なのに。本を読むどころか文字を追う気力すら枯渇してる!元気な時は入浴剤の効能からふりかけの成分表さえ読んでたのに!!!

えっコレ…割と結構ほんとにダメな奴では…?

と気づけたので慌てて「自分をあやす」にテコ入れしまして。まぁギリギリのとこでしたね、という感じでなんとかもってます。

ただ、「めんたるだいじ」を免罪符に我が財布は死にましたが。

 

…と、ここまでは「Skyのおかげで己のメンタルの疲弊に気づけた話」な訳です。もしくは自分の財布が死んだ話。儚い。儚い命。
しかし本題は「Skyをはじめて以下略」なので話はまだ続きます。

 

アヤセはいっそうSkyで遊ぶようになり、操作が上手く…は、ならなかったですが。まっったく上手くはならなかったですが。

全エリアをひと巡りしてゲームの基礎は理解したというのもあり、これまで取りこぼしてきたもの、遠巻きにしていたものに触れるゆとりが出てきました。星の子との交流です。

基本警戒心の強い性分なので、自分から進んで白キャンドル差し出すことはまだまだ稀でしたが。ゲームのシステムがわかるとだんだん見えてくるものがありますよね。

星の子の親切なんて、まさにそれ。

例えばエナジー切れで飛べなくなりそうな子を回復させてくれたりだとか。オフィスタクシーしてくれる子だとか。二人がかりでしか開けられない扉を開けるのを手伝うため「だけ」に、遠くから飛んできてくれたり、仕掛けがわからない子のために目の前でやって見せてくれたり。迷子の子を道案内してくれたり、手を差し出して送り届けてくれたり。うっかりちらしてしまった羽を拾ってくれたり。最近だと、シェアメモリーなんかもそうですね。自らの残像ですら親切にしてくれるって優しいが過ぎませんかありがとうございます。

誰しもわかりやすい親切、あるいは気づく人だけ気づく親切。すごいぞSky、すごいぞ星の子。もう本当にいつもありがとうございます。

それに加えて、Skyの場合は善意を素直に受け取りやすい!というか、もだもだ遠慮してる暇などないのです、何故なら親切にしてくれた子が「じゃあねー」とばかりに去ってしまいがちだから。サクッとスパッとありがたく親切を受け取らねば、お辞儀エモートすらしそびれるのです…!ふらっと親切にしてくれる星の子、クールに去りがちじゃないです?おかげさまで感謝の瞬発力めっちゃ鍛えられる。

普段だと、お仕事なんかで手助けしてもらったりすると「手を煩わせてしまった」とか「気を遣わせてしまった」という所に意識がいきがちで。申し訳ない気持ちと感謝がぐらぐらしてしまいやすいのです。「(忙しいのに)助けてくれた」とか「(自分もすごく悩んでることあるのに)気遣ってくれた」とか。繋がりがあると背景を知ってるだけに感謝に集中しきれないというか、感情のメーター振り切れないことありませんか?アヤセはベリーとてもしょっちゅうあります…。ありがとう、そしてとてもとてもすまない…!みたいな。

Skyの場合は、皆同じくSkyに遊びに来てるって前提があるのと、まったくの偶然でサーバーが同じになっただけのプレイヤーさん同士なので助ける義務もしがらみもない上での善意ってところもあって、星の子からの親切は受け取る以外のことを考えずにいられるのです。

Skyのおかげで、まずは感謝する、に全振りするのがうまくなった気がします。全集中。

 

メンタル回復、この善意の受け取りがすごくよかった気がします。

素直に受け取って、すんなりお礼を伝える。これ。

身体が限界のときって、眠るなり食べるなり、身体に与えますよね。メンタル弱ってる時に必要だったのが、こういったこころの栄養なのかなー、と。Skyでの善意の受け取りはまさに「じぶんだいじに」の再履修にぴったりだったですし、交流の大事さの再確認にもなりました。

結果、現在も基本ソロで飛んでるのに変わりはないんですが、コミュニケーション的な引き篭もりが若干改善された仕上がりになっております(当者比)

そもそも、感謝の瞬発力鍛えたおかげなのか考え方がちょっと変わった気がするんですよね。

「また今度にしよ」が減って「ダメもとでやってみよ」が増えた感じ。

「また今度にしよ」が減ったというのは、面倒くさいから後回しにしようという話ではなくて。

「今これをやってもうまくいかないかもしれない」と考えるクセが少し減った、もしくは「うまくいかないかもしれないけどダメだったらその時考えよう」と負のループをいったん置いておけるようになったということでして。

ちょっとの違いながら前向き感が結構違うのです。

なので、ネガティブ思考がちょっと減った…と言えなくもないかな?と。言ってよいのでは?と。

ネガティブ思考って、慎重さと言えば聞こえよいですが過ぎると自分にかける呪い同然ですよね。コンプレックスとかと結びつきやすいですし。そういった思考のクセに変化が生まれたって、結構すごいことだなって思うのです。

 

この変化については、Skyというゲームがきっかけであり、Skyに降り立つ星の子が居てこそ得たものかな、と感じてます。

私と繋がってくれているフレンドさん、Skyと、Skyで遊んでいる皆さまのおかげです。

ありがとうございます。

 

 

 

 

…なんてことを、Skyくん3周年イベントの合間に振り返るというか物思うなどしてました。

いや最初は我がSky歴も大分長くなりましたね、くらいの振り返りだったのですけど。しみじみしすぎましたね。

いま?いまはぼちぼち元気です。

おまけじゃないですが、Sky満喫しておりますよ、がなんとなく伝わりそうなスクショをペタペタしておきますね。

f:id:mikeinuworks:20220724180209j:image

f:id:mikeinuworks:20220724180625j:image

f:id:mikeinuworks:20220724180634j:image

3枚目うちの子が写ってないのは全力ダッシュする精霊さんに引きずられてるからです。ぶれぶれなので勢いが伝わって欲しい。

 

そんなこんなで大変すごく今までありがとうサヨナラ感が出てますがもちろん特に何も終わらないのですよ。

皆様これからもよろしくお願いいたします!